半年以上オーケストラ活動を休んでいたこともあり,楽器のメンテナンスもほったらかし状態だったのですが,最近またオーケストラ活動を再開し,熱心に楽器を練習するようになったら,楽器の表板と側板がはがれてしまうという不具合が発生し,急遽楽器屋で修理することになりました.
今回のオケの曲はやたらとハイポジションの演奏が多いので,気をつけていても手の汗が楽器についてしまい,それで接着剤となるニカワが流れてしまうのです.前回も1st Vnでチャイコフスキーを練習していてはがれたように思います.
行きつけの楽器屋さんは,そもそもこの楽器を買ったところなのですが,職人さんは勝手知ったるという感じで対応してくれました.古い楽器だから仕方ないよーとおっしゃいます.学生には,修理代金がばかにならないのですがね...
しばらく楽器屋さんはご無沙汰していたので,何となく,どんな対応されるか,そもそも自分のことを覚えているのかとか若干心配していたのですが,時が止まっていたかのように,昔とまったく同じ雰囲気がそこに再現されて,何か不思議な感じでした.
職人さんは今年で御年60歳だそうですが,また最近新しい発見をしたとかで,興奮気味に話をしてくれました.ヴァイオリンという楽器の研究は永遠に終わらないそうです.
これまでの2年間は自分の置かれた状況がめまぐるしく変化してきたので,いちいち人に説明するのも面倒で,昔のつながりのある人々に会うのが何となく億劫になっていたのですが,またぼちぼちご挨拶回りでもしようかなと思っています.
普通に考えたら,2年なんてとても短い期間のことですが,自分にとってはとても昔のことのように思えて,そんな状況で,昔と全く同じ雰囲気がそこにあることを確認すると,何か安心してしまうのです.