みなさんは、犬と猫、どっちが好きですか?
僕は昔は圧倒的に猫が好きでした。その理由としては、猫は人間の生活にかなり密着して生きているにもかかわらず、いまだに野生の本能を色濃く残していて、人間と接していても容赦なくその本能に行動が左右されてしまうという、そのアンバランスさがたまらなく面白いからです。
犬は、本当に飼い主の気持ちを察して何か奉仕しようという気持ちが前面に出ていますよね。明らかに、飼い主に対する愛着にあふれています。そのけなげさが犬の良さであり、犬好きの人の理由の多くはこれに類した内容のように思います。僕自身、最近はそのあまりのかわいらしさに惹かれるようになってきてはいるのですが、でもやはり猫の馬鹿さ加減にはかなわないだろうなあと思ってます。
あくびをしたら舌を出したまま、しまうのを忘れて何事もないかのような顔をしてそこに座っていたり、天井からつるされた飛行機のおもちゃがぐるぐると回っているのを発見して、内心相当驚いたのでしょう、しっぽをブラシのようにもこもこにしていながら、平静を装ってすまし顔をして歩いていたり、庭で鳥を発見すれば縮小版チーターみたいな姿でするすると近寄り、捕まえてみたり、それを家までわざわざくわえて持って帰ってきたり、猫のおかしな行動を挙げだしたらきりがありません。
何といってもおかしいのは、いつも町中の猫が何か化け物を見るかのような目つきで自分のことを見る姿です。特に、ちょっとでも怪しい動きで近づこうものなら、あっという間にどこかに逃げてしまいます。まあ、後の例については人間の立場で考えても当然かもしれませんが、いずれにしても「君たち猫族は先祖代々、人間とどれだけ生活をともにしてきたと思ってるんだい?」と言いたくなるわけです。
というわけで、猫とつきあっていると飽きないんです。もちろん、犬とつきあっていても飽きないですけど、人間の誰かとつきあっていても、飽きやすいタイプ、飽きにくいタイプとかあるでしょう?それと同じように、猫の方がどちらかというと僕にとっては飽きないタイプなんでしょうね。
じゃあ、僕は「猫のように勝手気ままな女性がタイプなのか?」と言われたら、厳密にはそうじゃないかもしれません。まあ、長くなりそうなので、この件に関してはまた何かのタイミングでお話ししましょう。