僕は、社会人になるまで、女性に対してこちらから告白するということがありませんでした。学生時代は、女性とつきあうということに関して全く興味がなかったからです。将来的にその人と結婚するわけでもないのに、なんでわざわざ告白なんていうたいそうなことをして、友達とはちょっと違う関係になるんだろう、なんて思っていました。
もしかしたら、高校時代に同じ部活だった、とても積極的な女性に受験期にアプローチされ、僕としては勉強で忙しいこの時期になんでこんなやっかいなことで頭を悩ませなきゃいけないんだろうと思い、女性とつきあうということに対してトラウマができてしまったのかもしれません。僕としては、その時相手に対して思っていたことをストレートに表現していたつもりではあったのですが、どうやら納得してもらえず、ずっとその関係が続いてしまったのです。
僕が何を言ったかというと、「今まで同じパートで3年間ずっと演奏をしてきたし、委員会とか、合唱コンクールとかでも一緒に活動してきたんだから、嫌いなわけは絶対ない。でも、好きとかつきあうとか考えるような感じではなく、普通の友達なんだと思う。今は、キミも含めて誰ともつきあうような気持ちはないので、別に誰かが好きだからキミにこんなことを言っているわけではないよ。僕は今までのような身近な存在として、気軽に会話ができるキミとの関係を望んでいるから、嫌いなんて言えない。そもそも、好きとかつきあうとかいうことがどんな意味を持っているのか分からないんだけど、今まで以上の関係はあまり考えられないんだ。」という主旨だったと思います。
彼女が求めていた「好きか嫌いかどっちかはっきりして」という希望に答えて、「嫌いだから、もう終わりにしよう」なんて心にもないことを言ってすっきりさせた方が良かったのでしょうか?僕には未だこの結論は出ていません。
結局、この方とは大学に入ってからもしばらくは交流が続きましたが、大学が違ったこともあり、自然消滅してしまった感じです。その後、何かの時に「新しい彼ができた」という話を聞き、僕は一言「それは良かった、僕みたいな中途半端な答えしか出せない人間じゃなくて、本当にキミを好きになってくれる人に巡り会えたんだから、その方がいいに決まってる。」と言った覚えがあります。
まあ、この高校時代の思い出が僕の今までの人生の中では最大の出来事でしたけど、それ以前から異性からアプローチされることが度々あったので、自分からアプローチするなんて、やっかいな悩みを増やすだけだと思っていたフシがあります。だから、大学時代もかなりストイックになり、成績上位になることや、それによって研究室を選ぶ権利を得るための努力ばかりしていたのかもしれません。
で、今はどうなんだって?
ご存じのように、完全に負け越しながらも攻勢モードに転じていることは、ちょくちょく日記に書いている通りです。何が学生時代と変わったかと言えば、それは人生的に安定的になって、多方面に気を配れるようになったことではないでしょうか。だって、学生時代は遊んだ分だけ、人生の選択肢が狭くなるなんて、変なポリシーを持ってましたからね。
さて、今日はアルコール度数0なのに、なんだか知りませんが、いつの間にかこんな長文を書いてしまいました。