どんなに好きなことでも、それを何か外発的な要因によってそれをやらなければいけないと強制されたとき、急にモチベーションが低下するということはないでしょうか。
僕は小さい頃よく、「今やろうと思っていたのに、そんな言われ方したら急にやりたくなくなった」と親に文句を言っていた記憶があります。
今の仕事とかもその典型なのですが、そもそも希望して、好きで始めた仕事なわけで、これが期限の切られていない仕事だったらどんなに良いかと思います。何かに追われる気持ちで課題をこなさなければいけないのは、それがたとえ好きなことであっても、大変なときは大変です。
でも、期限がなかったらなかったで、結局ダラダラとしてしまって、時間ばかり浪費してしまうということも目に見えています。だから、程よい緊張感というものは当然必要なわけで、今はその緊張感を持って仕事ができているということなのかとも思います。
よーく考えてみると、販売研修で苦しい思いをしたときに、今の職場がパラダイスのように思えたように、実際には今の職場が世の中の平均以上のできすぎたものであることには違いないでしょう。そして、その時の幸せな気分を今も味わってしかるべきなのかもしれません。
しかし、ずっと同じ環境にいると、自分の価値基準が上がってきてしまって、さらに上を目指さないと幸せを味わえなくなってしまうみたいです。贅沢なものですね。しかし、ずっと上を目指し続けてもいつかは限界が来るわけで、時には自分の幸せの基準を下げるための機会を持ち、視野を広げなければいけないのかもしれません。
休みなしで幸せばかりを味わい続ける、ということは人間には根本的にできないという宿命があるのでしょう。苦しい思いをするから、幸せも味わえる。幸せの基準は、その人の苦しみの経験によって作り上げられるものなのかもしれません。