幸せのカケラ

僕は、人に話をするということは、自分のことを知ることだと思います。

もちろん、会話をするということの本来の目的は、相手に「何か」を伝えるために言葉にして表現をするということです。しかし、会話にはそれ以上の意味があるように思います。それが、「自分の考えや気持ち」を相手に表現するということなんです。だから、「客観的な事実」を述べるということは、会話の持つ大切な機能の半分しか実現していないと言えるでしょう。

僕は日記を書くということも、自分のことを知るための行為の一つだと考えています。頭の中で、ウンウンうなって思いを巡らしているだけでは、ずっと同じ内容をグルグル繰り返し考えているだけで、全然先に進みません。でも、これを言葉にして話したり、文章として書き進めると、自然と気づかなかった自分の気持ちにまで辿り着き、モヤモヤとして、深いところにいた自分と巡り会うことができるのです。だから、僕は日記には素直な自分の気持ちを努めて書くようにしています。

本当は自分は何をしたいと考えているのか、本当は今の自分の境遇をどう感じているのか、これを知るということは、幸せな自分を作る第一歩だと思います。幸せのためには自分に正直に生きるということが大切だと思うからです。幸せなんて、とても主観的な価値判断で実現するものです。だから、本当の素直な自分と向かい合うことによって、自分で見つけるべきものであり、誰に与えられるものでもないでしょう。

幸せは自分で見つけるべきものと書きましたが、もちろん、自分の話を聞いてくれる人に話をすることは、本当の自分を知る、幸せ探しの重要な方法です。友人というのは、自分の幸せを直接的に与えてくれるものでないにしろ、そのきっかけを与えてくれる貴重な存在なのです。

あまり突っ込んだ話をするのは、詮索されるみたいで嫌いと思う人も多いと思いますが、詮索だなんてネガティブな気持ちでとらえないで、自分の気持ちをそのまま表現してみてはどうでしょう。きっと、幸せのカケラを手に入れることができると思います。

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