自慢にもなりませんが、僕は相当なことがない限り、物事を深刻になって考えたり、悲観的になったりということがありません。
言い換えれば、世の中をなめてかかっているとも言えるのかもしれませんが、周囲が本当に深刻になっているときでも、自分の気持ちのどこかでは、「きっとなんとかなるんだろう」とか「今の状況を将来、あの時は苦しかったって振り返るんだろうな」とか、本来集中して意識を向けるべきところを、遠くから俯瞰しているという感覚があります。
僕には、世の中全てがその問題であるかのような集中力を発揮して、詳細まで分析して、すごく深刻な顔をして考える、という行為は、息苦しくてとても長時間は持続できないのだと思います。
むしろ、「外はこんなに天気がいいのに、何で人は屋内でこんなに脳みそだけでエネルギーを消費しなきゃいけないんだろうか」とか、「この問題を解決することによって、人類はどれだけの精神的な豊かさを得ることができるのだろうか」とか、余計な疑問ばかりが先行して、周囲が真剣になって考えている問題点を矮小化して捉える傾向があるようです。
実際のところ、こういう「森ばっかり見て木をあまり見ない」というスタンスは、精神的なゆとりを生み出す感じがして、常にとても楽になれると思います。
広い視点で問題を遠くから眺めることによって、実現可能性を割増しして考えたり、最悪の状況になったときの事態を割引して考えるというpositive thinkingは個人的におすすめです。でも、もちろんこれは程度問題で、あまりやりすぎると社会不適合な人間になってしまいますので、ご注意下さいませ。