僕は勝負ごとが好きではありません。
自分が勝てば、相手の事が気の毒になってしまい、自分が何か悪いことをしたかのような罪悪感にさいなまれるし、負けたら当然の事ながら悔しいからです。
そんな思いをするぐらいだったら、はじめから勝負をしない方がいいだろうと僕は思うのです。
思い起こせば中学、高校とかでは、試験の成績とかで、やたらと張り合ってくるクラスメートが必ずいました。何だか知らないけど、僕は何も言っていないのに、突然人の成績を聞き出し、勝っただの負けただのと話しかけてくるのです。
この傾向はやはり男子に多いものなのでしょうか。わかりやすい評価指標で自分以外の人間に勝負を挑み、凌駕しようとする気持ちはある意味、本能なのかもしれません。
自分が傷つきたくないから、勝負から逃げているとも言えなくもないですが、そもそも、勝負に勝ってもあまり嬉しくないし、他人との相対的な比較で自分自身の満足は得られないと僕は感じるので、やっぱり勝負というのは、できることならやりたくないなと思います。
だから例えば、今日はサッカーのアジア最終予選で日本が勝って嬉しかったですけど、その理由はバーレーンを打ち負かせたからというよりは、ジーコジャパンが一歩ワールドカップに近づいたからという感じです。
敵対心をむき出しにし、熱くなるというのは、動物が生きていく上での根本的な原動力だと思いますが、僕は、人間がこういう状態になっているのは全然格好いいとは思いません。
別に格好良さを追求しているわけではありませんけど、勝負をするぐらいなら、本気で戦う前に、一時的にでも自分のポリシーを捨てて、降参しちゃった方が無駄なエネルギーを使わなくて済むかなとさえ思います。
何となく、この辺はAB型の特性なのかなと、ふと思いました。