「ボク」が嫌いなわけ

誰でもそうだと思いますが、僕は文章を書くとき一人称を何て書こうか結構迷います。

自分の場合、今のところ一番多く使っているのが「僕」で、その次が「自分」、最後に「私(わたくし)」ぐらいだと思います。僕がまず使わないのは「俺」と「ボク」です。

「俺」を使わないのは、何となく自分のキャラに合わないように思うからです。そもそも、小さい頃から自分のことを「俺」と言ったことがないので、今さら「俺」なんて言ったら、すごくぎこちなくなりそうです。

「ボク」を使わないのは、この表現は気持ちが悪くて、生理的に受けつけないからです。雑誌のSPA!のタイトルに多用されていた印象が悪影響を及ぼしているのかもしれません。今や自分も20代後半ですが、学生の頃に抱いた、20代後半~30代の典型的サラリーマン的雰囲気がかもし出されたあの雑誌のオヤジっぽさに対する嫌悪感が、まだ自分の頭から離れないのです。

同世代の収入を比較したり、恋愛観・恋愛歴を比較したり、会社での不平不満を特集したり、日々いろんな事で同世代の平均的な生活事情を気にして、自分と比較しているかのような印象で、この世代を代表させている先入観があまり好きでないのです。

さらに、そんな人々を総称するかのように、「ボク」なんて書いているものだから、あえてこの表現をすることによって、他人に自分たちの世代のえもいわれぬ雰囲気を伝えようと媚びている感じがして、もしくは、同世代でその雰囲気を共有するかのような勝手な仲間意識が感じられて、その押しつけがましさが僕は気にくわないのです。

だから、僕は「ボク」という表現はしません。

「自分」とか「俺」という表現をこだわりを持って使っている人に言わせれば、「僕」という表現でさえ何となくヤワで軟派な印象を持つそうですが、自分はそんな硬派でもないと思うので、「僕」ぐらいの柔らかさがちょうどよいと思っています。

ちなみに、「私」はかしこまった場での発言か、文章でぐらいしか使いません。普通に「私(わたし)」という表現を使って、「わたしはチーズケーキの方がいいかな~」なんて言うと、ちょっと誤解されかねないと思うので。。。

というわけで、今日は一人称に関して考えてみました。意外と一人称にはその人の人柄や主義が現れているように思いますが、いかがでしょうか。

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