最近忙しいので今日は出社デーだったのですが、さすがに休みの日までみっちり仕事をする気分でもないので、早めに切り上げて家でSwing GirlsのDVDを観ました。
僕は中学、高校と吹奏楽部(後半は室内学部)に入っていたので、何というか、映画のちょっとしたシーンから、記憶に残っていた昔の練習風景がよみがえってきて、とても懐かしい気分になりました。
練習の始めに全員でロングトーンの音階をやったり、楽器ごとに教室に分かれてパート練習したり、校庭でサッカー部やら、野球部やらが練習している風景を窓越しに眺めながら、メトロノームに合わせて板を打ち鳴らし、ひたすらリズムを刻み続ける練習とか、天上に突き刺さったスティックの破片とか、教室に吹き込む風でたなびくカーテンとか、当時は日々何気なく感じていたシーンが、今はとても印象深い思い出として頭の中にはっきりとよみがえってきます。
当時は、試験対策や委員会活動や塾通いとか、こんなやっかいなことで日々頭を悩ますぐらいなら、早く大人になって受験のない生活をしたいと思っていましたけど、今思えばもっと日々の生活を味わって過ごしていれば良かったという感じがします。何か、とても生き急いできた気がします。
まあ、学生の頃は大人になってからの生活というものを知らなくて、今の自分の生活が全てなのであって、みんなそれぞれの年齢なりに精一杯生きているのだと思います。でも、将来どうやって今の自分を振り返るようになるのか、その感覚をあらかじめ知っていたら、もう少し生き方が変わっただろうなとも思います。
でも、それができないからこそ、ティーネイジャーの頃の自分を感傷的な気分で振り返ったり、思い出というものがとても大切なものに感じられたりするのだと思いますが。
最近、青春もの系の映画やら小説が結構楽しく感じられます。それだけ、青春と呼ばれる時期から遠ざかりつつある証拠なのでしょう。
えいがって、ほんとうにいいものですね。