最近デイトレードに関する本を何冊か読みましたが,知れば知るほど,株の世界は食うか食われるかの残酷な世界なんだなぁと思います.
こんな殺伐とした世界で快適に生き抜くためには,冷静であり,精神的な動揺を起こさないことが必要なようです.株価が下がっても冷静な判断によって当初計画していたとおりの価格で損切りできることが最終的に利益への近道だという話は何とも意義深い話だと思いました.
もうひとつ有益な知識は「安くなったら買って高くなったら売る」ではなく,「値上がりの勢いがあったら買って,勢いがなくなったら売る」ということです.今は底値だとか,必ず値上がりするとか神頼みをしなければいけないような取引は,ギャンブルと一緒で,確実に利益を上げるというのはそういうことではない,ということのようです.
本を読んでいると,チャートを見るテクニック云々よりも,その人の精神的スタンスの取り方が成功の鍵になっているように感じます.また,結局株取引は,売る人がいるから買えるし,買う人がいるから売れるというわけで,取引の向こうには必ず相手がいるんですね.
つまり,最初にも書いたように,おろかな人がいるから賢い人が儲かるという食うか食われるかの世界なわけで,お人よしの人間には向いていないものだなあとつくづく思います.