欲張り

ちょっと先の話ですが,12月の練習でまたコンマス代行をすることになりました.全奏ではなくて,弦分奏の練習なのでそれほど大したことじゃないんですが,入団3年目にして,なんか最近急激にオケ依存度が高くなってきているような雰囲気を感じます.

コンマスをやるってことは,まがりなりにも,まあそれなりに信頼されてなきゃできないことだし,やっている本人はプレッシャーはありますが,基本的に楽しいので自分としてはうれしく思います.

オケで楽器を弾くと,音程がいい加減になるといわれているので,一般的にソロで演奏することがメインな人たちはあまりオケで弾くことを好みません.かく言う僕も大学時代は,自分の音がぜんぜん聞こえないし,こんな中で演奏してたら下手になるんじゃないかと思ってました.

でも,実際のところ,個人練で正確な音を出す練習をしておかないと,全奏ではなおさらひどい音になっちゃうので,ソロの曲だと思ってしっかり個人練をこなしておけばそれほど下手にはならないんだとわかりました.

むしろ僕は,会社でオケを始めた頃より今のほうが少し上達したように感じます.たとえ必要に迫られて練習したりしているだけでも,一人でソロを弾いているときにはやろうと思わなかったような技術(日常的にやたらとハイポジションで弾くとか,演奏中常に頭の中で拍子が意識されているとか)が必要になり,自然と技術の幅が広がっていくのです.

そして,昔やった曲をあらためて弾いてみると,昔はかなりいい加減に弾いていたんだなぁということが実感されるのです.そして,昔の曲もうまく弾けるようになるのです.

だから最近になってやっと,オケの楽しさがわかってきたように思います.もう完全に遅いですけど,これを大学時代に知っていたら,違った人生を歩むきっかけになっていたのかもしれません.

violinもオケも好きだし,車にも乗りたいし,自転車で坂を攻めなきゃいけないし・・・もちろん研究もあるけど・・・ってやっぱり僕は欲張りな人みたいです.

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