年末が近づくと第九が恋しくなります.
昨年は渋響で年末にコンサートをやったので楽しかったのですが,今年は会社オケと練習がバッティングするので,参加しません.でも,来年の4月にある,別のオケで第九をやることになったので,普段は曲を聴きながら楽譜を見たりして頭の中で練習をしてます.
やっぱ,第九は(・∀・)イイ!!特に気持ちが高ぶっている時に聞くと,普段聞き流している時とはぜんぜん違う情景が浮かんできて,ベートーヴェンの偉大さが思い知らされます.
今朝なんかは,山手線内でいきなりウルウルしてしまい,自分でもびっくりでした.神妙な面持ちで,でも希望に満ち溢れた眼差しでウルウルしているんですから,傍目から見ればかなり怪しい人です.思わず目を閉じて,しばらくじっとしてしまいました.
メロディーを聴いてなんで感動するのか,とても抽象的な表現手段なのに,なぜ作曲者のメッセージが心の奥底にまでダイレクトに伝わってくるのか,人間の感性とは非常に神秘的なものだと思います.
でも,オケで演奏する人間は感動を与える側の立場に立たねばなりません.ソロリサイタルでもない限り,演奏者が陶酔し過ぎると聞く側は時に不快になってしまうのです.だから,「あくまでも冷静に,客観的に,でも情熱的に見えるように」がオケでの演奏スタイルだと僕は思っています.