ステンドグラス

今日もまだハウルからの連想ネタになっちゃうのですが,今日はサウンドトラックの方の話.

宮崎監督の作品は,脚本や作画,色彩がすばらしいのは勿論ですが,やっぱり久石さんの音楽なくして語れないと思います.「街の音楽家」を目指した久石さんの作品はどれも,誰の心にもしっとりと染み入ってくる独特の旋律があって,あの素直さがあるからこそ彼の作品は大衆に受け入れられて,成功しているんだろうと思います.

でも僕はどちらかというと,ナウシカとかに用いられていた初期の作品のほうが好きだったりします.その頃の作品では,まだところどころに街の音楽家ではなく,現代音楽の作曲家として活動していた頃に影響を受けたミニマル・ミュージックの語法を取り入れたフレーズが出現するからです.もちろん久石さんの美しい旋律は今でも魅力ですが,当時僕がナウシカの音楽を聞いて,初めてあの緻密な反復技法によって表現される世界の音楽に触れた時の衝撃は結構大きかったのです.

ミニマル・ミュージックってどちらかというと無機質な感じのするコンピュータミュージックとも言えなくもないですが,当時は素直に,ステンドグラスもしくは万華鏡を思わせるような,きらきらとしたものが,形を変えながら変化していくような様が目に浮かび,とても綺麗だなぁと思ったのです.

というわけで,早速AmazonでCDをいくつか購入してしまいました.ミニマル・ミュージックのパイオニアと評されるスティーヴ・ライヒという人の作品です.

我ながらかなりマニアックですな...

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*