要,根気

今夜は親にメールの打ち方(そもそもノートPCの使い方)を教えていました.

大学の頃,バイトで年配の人にPCの操作方法を教えたりしていたので,比較的慣れているつもりではいましたが,未だかつてWindowsに触ったことのない人に,いちから教えてメールが打てるようになるまでには,自分では空気を吸うような感覚で日々やっていることができないという,想像を絶するハードルが数多く存在するという事実を,改めて思い出しました.

まず,電源アダプタをどこに差すかに始まり,ディスプレイの開け方,電源ボタンの場所,どこまで行ったらWindowsの起動が終了して操作を始められるのか,デスクトップが見えても,ハードディスクのアクセスランプがついているときは操作しない方がいいとか,日本語入力とローマ字入力の切り替え方,変換はスペースで,確定はリターンキーで,文節の区切りを変えるにはシフトを押しながら矢印キーとか,間違えて入力した文字はカーソルをそこまで持って行ってからバックスペースとかで消すとか,カーソルはマウスでも矢印キーでも移動できるとか...

もう数え上げたらきりがありません.

でもって,同じようなことを何度も何度も言わないとすぐ忘れちゃう.何か一つ説明するとその前のことを忘れちゃう.というわけで,かなり根気がいるのです.

せっかく自分から興味を持って覚えようとしてくれているので,僕がイライラしてはいけないのですが,家族だと,どうしても感情がストーレートに出てしまうのです...

もうこうなったら,腰を据えて何度でも同じことを言う覚悟で臨むつもりです.

でも,人に教えるときに重要な一つのポイント.それは,分からないからといって,すぐに答えを教えるのではなく,一応前聞いたことであれば,そのことが思い出せないかどうか,考えてもらうということです.

自分で考えないで,操作方法を聞いたとおりにやるだけじゃ,いつまでたっても独り立ちできないからです.記憶の出し入れを繰り返し,試行錯誤をすることによって,知識を定着させることが重要なのです.

そしてもう一つ,独り立ちできるようにするためのポイント,それは,自分で機能を探索できるための連想能力を磨くということです.

コピー・アンド・ペーストの機能がその一例.文字のコピーペーストができるなら,画像とか,ファイルそのものであってもできるのでは?Wordの中だけでなく,IEとWordとか,異なるアプリケーション間でもできるのでは?というように,自分の持っている知識から機能を連想し,試すという能力です.

この辺の連想能力というものは,まさに現代のロボットが搭載する人工的な知能にとって大きな課題となっている,人間の優れた能力のひとつと言えるでしょう.

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