混乱する人々

いやはや,株式市場,どうしようもないほどグデグデになってます.

ストップ安の銘柄が続出して,焦った個人投資家が小口注文を増大させ,システムに過負荷がかかったので,安全のため取引停止です...なんじゃそりゃって感じ.

人間の作るシステムなんて,結局こんなものなのですね.

今は,単位時間あたりの情報処理能力が高くなっているために,誤発注の影響が一瞬にして多額の損失を生み出したり,ちょっとしたノイズのような心理的不安情報が一気に拡大して,短時間で市場全体を震撼させるまでに影響を及ぼすということが,容易に起きるような構造になっているのでしょう.

集団の心理が一致(共鳴)してしまったときのエネルギーというのは計り知れないポテンシャルを持っているんだなという感じもしました.結局,ここ2日の出来事はパニックの心理そのものです.

映画館で火事になったときに前方の出口に人が殺到して将棋倒しになってしまったり,出口がふさがって逃げられなくなってしまったり...ちょっと冷静に振り向いて後ろの出口から逃げればいいのに,みんなが一斉にそっちへ移動すると,不安になって思わず自分もついて行ってしまうのです.

今まさに,売りに走っている人々が前方の出口に殺到している人々です.でも,売り注文が多すぎて出口がふさがってしまったのが,今日の取引停止状態ですね.こんなときに,せっせと安くなった株を買いあさっているのが,後方の出口から逃げられる人々といったところでしょうか.

結局,みんなが売りたいときに買って,買いたいときに売るってのが,お金を増やすためのもっとも基本的なセオリーだということが,よくわかります.

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