会社のビッグイベントを前にして，体力温存と思いつつ21時に会社を出たにもかかわらず，帰宅は24時過ぎになってしまいました．家まで3時間以上です．すごいでしょう．
理由は，京王線の踏切事故．僕も何度か自転車で通ったことのある井の頭通りと京王線が交差する踏切で，乗用車と電車が衝突したそうです．で，車は大破，ドライバーは車に閉じこめられ，レスキュー隊が出動，電車は1両目が脱線．
僕はそのとき，ちょうどその2本後ぐらいの電車に乗っていて，駅と駅の間で止まってしまったのですが，振り替え乗車もできず，進むことも戻ることもできず，かなり時間をロスしたというわけです．
今回事故が起きたのは，京王線のかなり新宿よりの踏切，それも21時30分頃ですから，一気に全線が止まり，かなりの通勤客が影響を受けたはずです．
結局，少し先の駅まで移動して止ったので，ホームのアナウンスを聞いていましたが，はじめは「接触」事故を起こして復旧にはかなりの時間がかかるとだけ言っていて，そのうち，新宿駅まで折り返しの電車で戻れとまで言い始めたので，恐らく脱線だなと思い，戻る決心をしました．でも，戻りの電車もホームに止ったまま動かなくて，バスで新宿まで戻れというアナウンスが・・・
そこで，折り返しの電車に乗車していた大半の乗客は下車してしまったのですが，どうせバスも満員だろうからと思い，そのままガラガラの電車に乗っていたら，その3分後ぐらいに急に扉が閉まって発車．結構これはラッキーでした．
で，21時30分に新宿を発車して，また新宿に戻ってきたのは23時．ここで，かなりのタイムロスでした．
すると，新宿では今日の運転を全て取りやめとのアナウンス．自動改札は全て開放，窓口は殺到する通勤客で混沌とした状態．
僕は以前の山手線の事故で，遅い時間帯に事故があるとタクシー振り替えになることを知っていたので，とりあえず遅延証明か振り替え輸送チケットをもらいつつ，タクシー振り替えにならないかなぁと思い，遠目に様子を見ていました．
すると，殺到する客への対応が破綻しかけた頃に，振り替え輸送で着いた最寄り駅から本来の駅まで（実質的には自宅まで）は，後日領収書を新宿駅の事務室に持参すればタクシー代を精算するとのアナウンスが流れました．
しかし，こういうときは，本当に人間の悪い側面ばかりが目について，嫌な気分になります．ちょっとしたことも全て誰かの責任にしようとしてみたり，自分の思い通りにことを進めようとしたり，相手の立場に立って物事を考えることができなくなってしまうのです．
ある客は，混雑する客の中で，足を捻挫したから何とかしてくれと言い，駅員が駅前からタクシーに乗っていいですからと言うと，そこまで歩けないと言い（どうやって事務室まで歩いてきたんだ），結局救急車を呼んでもらうと言うことで満足し（あきらかに大げさ），ある客は，事故の説明をちゃんとしないのは社員の怠慢だと騒ぎ立て（説明しても早く帰れるわけではない），ある客は最寄り駅からではなくて，新宿から自宅まで乗せろと言い（自分が負担する身だったらどう思うか），ある客はタクシーに乗る金がないから，いま金をくれと言い（タクシーで自宅に着いてから払えばいい）・・・もう，統制のとれない自律分散状態で，何が何だかさっぱりわかりませんでした．
販売研修のときも思いましたが，つくづく，サービス業に携わらなくてよかったなぁと思った自分がいました．もう，人間嫌いになりそう・・・
てな感じで，タクシー代が出ることが確認できたら，アフォな集団の中にいる必要もないので，早速中央線ホームへと移動．こっちも振り替え輸送客でごった返していたので，普通の電車に乗るのも馬鹿馬鹿しくなり，どうせ振り替え輸送なので，高尾行きの通勤特急に500円の特急料金（これは自己負担）を払って乗って帰ってきました．
こんな時に500円惜しんで満員電車に乗るぐらいなら，リクライニングシートで楽々寝て帰った方がいいですよね．
飛び込みとかではないので，全額個人に負担がいくのではなくて，恐らく鉄道会社と踏切に車で乗り入れた人とが折半して，この振り替え輸送代を負担することになり，損害保険とかも効くのかもしれませんが，事故を起こした個人，そしてその家族，親戚は大変不幸なことだと思います．あまりにもかわいそうです．
エンストして立ち往生ならば，もう不幸としか言いようがありませんが，渋滞する井の頭通りで無理に踏切に進入して出られなくなったとかならば，それは無謀なことです．
ここ最近は，自動車を運転しても自分が事故を起こすなんて思いもよらず，便利な側面ばかりに目がいっていましたが，改めて，気を引き締められた数時間でした．
っていうか，井の頭通りとか都内の混雑する道路の踏切は早く立体交差にした方がいいんじゃないかなぁと思います．
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P.S.
あ，でもこれは，ドライバーが悪いっぽいな．．．
http://www.asahi.com/national/update/0405/TKY200604050310.html
http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY200604050340.html