視点

世の中には,いくら考えても,いくら調べても,いくら議論しても,わからないこと,結論が出ないこと,判断できないことというものがあります.

考えることに時間を費やそうと思えば,年単位で時間が過ぎていきます.そして,そういうたぐいの問題の場合,得てして至る結論は,考えてもわからないから,もう考えるのはやめて,自分の最初に思った気持ちを大切にしょうとか,好みで選ぼうとか,直感を信じようとか,あまり論理的なものでなくなってしまったりします.

人生の岐路における判断と未来予想などというものはその典型です.選択肢に恵まれれば恵まれるほど,悩むのは仕方ないです.

結局,未来は自分で作り出す(作り出せる)ものなので,何もしない段階から色々仮定して考えてもしょうがないし,分からないからといって必要以上に恐れる必要もないのかと思います.だから,ある程度考えたかなと思えるぐらいになったら,そこで「悪くない」と思える判断をすれば大きな失敗はしないと思います.

急激な変化があって戸惑うと,方向性を見失わないためのよりどころとして,現状を基準に考え,それまでの状態が安定していればいるほど,その状態を維持しようとする方向に考えることが多いです.でも,それはかなり狭い視野で物事をとらえようとしてしまう危険性があり,努めて客観的な視点で眺められることが求められるように思います.

だから,いったん自分の基準を世の中平均ぐらいまでゼロリセットし,まっさらな気持ちでスタート地点に立つと,ちょっと違ったものが見えてくるのかもしれません.

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