ラーメン屋

行きつけのラーメン屋さんの味が変わると,それを敏感に感じてしまい,残念に思ったりすることがあります.

同じ店で,頻繁に経営者が変わったり,調理する人が変わったりするのに対し,常連客というのはそんな店側の都合とは関係なしに通い続けるものなので,味の変化には敏感であり,純粋な感覚を持っているのです.

そして店を運営する人が変わる度に,味と共に,その店の雰囲気,コンセプトも変わります.調理する人が変わった直後なんかは,試行錯誤中の新メニューなんかを食べさせられる羽目に遭遇し,それがその先数ヶ月で姿を消してしまう運命にあるような失敗メニューだったりすると,たまったものではありません.

美味しく味わった思い出が大きい分,新しい味に対して許容できる余裕が少なく,いつまでも昔の味に対する未練が残ってしまうのです.

これは仕事でも恋愛でも,アナロジーで語ることのできる話だと思います.

いい思い出が多ければ多いほど,過去の出来事と現在の状況を比較して物事を考え,未練がましくなってしまい,新しい環境に対する適応能力が低下してしまうことがあるということです.

でも,いつまでも昔の思い出にとらわれていても仕方のないことです.ラーメン屋も通い続ければ,新しい料理人が新しい味を開拓し,また別次元の美味しいラーメンを食べさせてくれるようになるのと同じように,新しい環境も違った次元で有意義な経験をもたらしてくれるものだと思います.

変化した事実を悲観するのではなくて,新しい環境に対する希望を見出そうとポジティブに生きること,それが美味しいラーメンを食べる秘訣だと思います.

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