知的リソースの有効活用

最近,やたらと数独がブームになっていますが,いったいなぜ,今頃急激に有名になったのかが不思議です.

僕が数独に出会ったのは,小学校6年生ぐらいのときです.その頃はちょうどアフリカにいたのですが,住んでいた宿舎に他の日本人家族が買って来たパズル本,ニコリがたまたま置いてあったのがきっかけでした.

ああいう土地で生活すると,そもそも周りに遊ぶような場所はないし,現地の言葉も分からないし,どこか外に一人で出かけていくということがほとんどないので,暇で暇で仕方ないのです.学校の友人の家に遊びに行くといっても,それぞれの家は遠く離れていて車で行かなければいけないような場所だったし,英語もロクに分からないにも関わらず,お互い何かして遊ぶには会話が比較的必要な年代だったので,家にいることが多かったのです.(ちなみに,そんな僕の友人達はほとんどが○○国の大使の息子って人ばかりでした...今思うとかなり特殊な環境でしたね.)

てなわけで,パズル本とかが置いてあるのはちょうどよい暇つぶしでした.今は,パズル本を買っても,パズルを解く時間があったら別のことをやるよなぁと思ってしまう感じなので,そんなにじっくりやることもありません.

でも,今,世の中ではブームなんですよね...

パズルでも脳力トレーニングでもいいのですが,こういう脳みそを柔らかくする系の問題は,議論の後とか,仕事の後とか,目一杯考え事をした後は,とてもではありませんが,やる気が起きません.疲れている脳にむち打っても,精神的にダメージが増すだけになってしまうからです.

てことは,これだけ世の中でブームになるってことは,知的リソースが余り気味になっていることの現れなのかもしれません.単純な処理的作業労働ばかりやることが増え,創造性をはたらかせるような機会が少ないために,潜在的に脳が刺激を求めているのかもしれません.

何となく,パズルみたいな非生産的な作業に知的リソースが費やされるのはもったいないなぁと思ってしまいます.パズルを解くエネルギーを使って,何かもっと革新的な発明ができたりしたらいいと思うのですが...

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