誰かと話をしているとき,僕はいつも「人の話を聞け!」と,自分に言い聞かせてます.
相手が話し中であるにもかかわらず,ちょっと気を許すと何か別のことをグルグル考えている自分がいたりするので,
そんなとき,「おお,ヤバイヤバイ,このまま相手が話し終わっちゃったら,返答で話を何も聞いてないのバレバレじゃん」と焦り,
相手の話す文章の意味解析とストーリーの要約,それに対する自分の解釈と意見の構成 etc… のプロセスを再開させるわけですが,
時々復帰するのに失敗して,話題が突然どこかに吹っ飛んじゃったり,とんちんかんな返事をしたり,ゴメンナサイしてしまうことがあります.
表面的にはフンフンと真剣に聞いているそぶりを見せているにも関わらず,心の中では聞いていない.これ,かなり問題です.
ちなみに,慣れている,もしくは心を許している相手と話しているときほど,うわのそら感が強いのは,僕は,相手のことに気を遣い,相手の話に対してあえて注意を向けようとしない限りは,基本的に自分のことを考えているという性格だからだと思います.
でも,自分以外の人のことに関心がないからこうしているというわけでもないのです.
相手の話を聞き流してしまいながらも,相手は今どんな気持ちでいるんだろうなんてことに真剣に思いを巡らせていることもあるわけで,「相手の話は聞いていないのに相手のことを考えている」ことがしょちゅうあります.この矛盾したような行動があるために,僕は二重人格とか評されることがあるのかもしれません.
しかし,根本的に,自分に興味がない話題だと無意識的にスルーしてしまうってひどい話ですよね.あまりにも相手に対して失礼.僕の話している相手がそういう人だったら,怒り狂うに違いないのですが,自分自身がそういう性格みたいなので,自己嫌悪になってしまいます.
変に気を遣うと本当の自分じゃないし,疲れてしまうのだけれど,ありのままの自分で行動すると,あまりにも変人すぎる.
困ったもんです.