鈍感力

書店に行って,ランキング上位から本をセレクトするのは,なんかマインドコントロールされているみたいで,あんまり嬉しくないんですけど,効率良く楽しい本に巡り会えるのは事実なので,「とりあえず上位からまとめ買い」みたいな感じでお世話になることが多いです.

で,今回取り上げる鈍感力も,そんな本の一つ.だいぶ前からメディアでは盛んに取り上げられているので,むしろ時代遅れぐらいでしょう.

まず,読んで感じたことは,僕には間違いなく鈍感力が足りないってこと.

細かいことを気にするし,精神的には比較的ナイーブ,怒られるのに慣れていなくて,自分と違う意見を言われると凹みやすい.

これらの僕の性格は,鈍感力不足を絵に描いたような特徴ばかりです.

僕自身の気持ちでは,鈍感力が出版されるずっと以前から,細かいことを気にしたり,やたらとナイーブな性格であることは,あまり得しないということを意識していたので,出来るだけおおらかな性格でありたいと願ってきたのですが,願っているだけでは,そうそう変わるものではないですね.

この本を読んで,客観的な視点から自分の性格の見え方を語られたような気がして,かなりドキドキしました.

しかし,繊細であったり,敏感であったり,様々なことに気付いてしまうということが,全面的に悪いということではないと思います.

たまたまこの本のテーマが鈍感力になっているから,論調に統一感を持たせるために,「鈍感力バンザイ」側にかなり極端なまとめ方をしているけれど,別にこの本は物事に敏感であることを否定してはいません.

まあ,一般常識を覆すという意図がこの本の主張にはあったのだと思います.こういう意図がうまく効果を発揮したからこそ,常識的な人々に驚きを与え,よく売れているんだと思いますし.

要は,敏感力も,鈍感力も,必要に応じて使い分ければいいのです.人の気持ちを察してコミュニケーションすることは人に優しくあるために必要不可欠なことだし,必要以上に精神を悩ませるような耳に痛い言葉は,適当に聞き流せるだけの心の余裕があった方がビジネスがうまくいったり,健康にいいのは当然のことです.

しかし,今回分かったことは,僕は敏感力と比較して鈍感力をうまく使いこなせていないということ.

生まれ持った性格はそうそう直せるようなものではないですが,今回知ったことは,これからの人生を生きていくためのtipsのひとつにはなったかなと思います.

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