滞在許可申請

午前中は、懸案の滞在許可を取得するための手続きに行ってきました。

移民局ということで、いわゆるお役所的な、どんな冷たい応対をされるのか、どの書類に記入すればいいのか分かるか、書類が全部フランス語で書かれていたら理解できるか、沢山の順番待ちの人々であふれていないか、などなど考えながら戦々恐々で出向いたのですが、全ては杞憂に終わりました。

まず、移民局の場所ですが、これはあらかじめ住所からgoogleマップで位置を確認していったので何とかなりました。ただ、地図があっても自分がどこにいるのかが分からないとどうしようもなく、自分がどっちを向いているか交差点で通りの名前を確認してやっと場所が特定できました。場所が分かるまでは例によって坂を上がったり階段を下がったり(確認したい道が橋の上を通っていたりするので)、グルグルしてしまいました。

で、移民局の場所は無事見つかりましたが、今度は自分の申請する許可の種類ごとにフロアが分かれているのが問題になりました。案内を見たら1階と書いてあったので、着いたフロアを色々見て回ったのですが、それらしい窓口が無く、ようやく1つ上に上がったフロアが1階であることに気づき(ホテルとかと一緒ですね)上に上がって見つけることができました。

僕がついたときには、3組ぐらいの人が待っていたと思います。

入り口にいきなり整理券の発券機があるので、真っ先にそれを取ったのですが、その直後に、その場で記入しなければいけない書類があることに気づき、複数の書類の中から見当を付けて一枚選んで慌てて記入することになりました。

また、待合室と窓口の間には半透明の自動ドアが設置してあって、外からは中の様子が全く分からなくなっており、気軽に窓口に出向いて質問ができないのかなと、何となく物々しい雰囲気が、小心者には緊張を強いる結果となりました。

おまけに、研究室の秘書の人には今日は10時には研究室に行くと伝えてあったので、その時間も間に合うかということで、気持ちが焦っていたのも手伝って、いっぱいいっぱいになってしまいました。

ただ、窓口で記入する書類には、それぞれの項目に英語の訳が書いてあって助かりました。ちょっと変わっているなと思ったのは、自分の宗教を記入する欄があったことでしょうか。

そもそも3組しか待っていなかったのもあり、やはり書類を記入している最中に順番が回ってきてしまい、窓口に行かねばならなくなりました。

「まだ記入が終わってないのでもう一回来ます。すみません。」と言って立ち去ろうとしたのですが、ついでにと思ったのでしょうか、窓口の人は僕が記入している書類の種類(紙の色)がが違うことを教えてくれ、さらに写真と手数料を持ってきたかなど、親切に説明してくれました。

僕は完全にアメリカの入国審査のイメージでいたので、どんな厳つい役人がいるのかと思いましたが、窓口はガラス越しにヨーロッパ風のおしゃれなオフィスがよく見え、応対してくれた人も、普段着を着た物腰の柔らかいおばさんでした。

窓口は全部で5つぐらいあったと思いますが、別に順番が回って来なくても、自動ドアを通っても特に問題ない雰囲気でした。

そして、出直して書類を記入し直し、何を書けばいいか分からない項目(未婚・既婚はいつからかという項目、犯罪歴があるかを聞く項目)はとりあえず無記入のまま、再度整理券を取って、窓口に出向きました。

今度はおじさんが応対してくれて、

・転入届(今記入した黄色の紙)

・パスポート

・仮滞在許可書

・大学のinvitation letter

・パスポートフォーマットの写真2枚

・125フラン

を窓口に提出したら、さらっと確認して、あっという間に受理してくれました。

大学からの追加の書類も別に要らない様子だったので、これで申請自体は終了しました。カードができるのは長い場合だと1ヶ月ぐらいかかると言われ、郵送で届くと言われたので、早く出来すぎてしまった場合のホテルの連絡先を追加で伝えて帰ってきました。

ふぅー、疲れた。

で、時計を確認したらすでに9時30分を過ぎていて、間に合わないなぁと思いつつ、まあ、みんな時間にルーズだから多少大丈夫だろうと勝手に決めて、そこから直接大学に向かいました。

その後は、ずっと大学でパソコンのネットワークやメールの設定、論文の調査なんかをして時間を使いました。

今日のお昼は研究室の学生たちと学食で食べたのですが、味はまあまあ、栄養のバランスも良いかなと思いました。

この時初めて、同じラボに日本人の研究者が2ヶ月間だけ滞在していることを知り、学食の使い方とかを教えてもらいました。レスキューロボットの研究をしている人だそうです。さすがに2ヶ月間では新しいことはほとんど出来なくて、今まで書けなかった論文をまとめる時間になりつつありますとおっしゃっていました。

久々に音声で日本語を使えたのがうれしかったです。

そうこうしているうちに、例のごとく15時を過ぎた辺りから時差ボケで睡魔に襲われ始め、17時にギブアップしてホテルに帰ってきました。それにしても、帰りの電車の混んでいたこと。学校が始まったらどんな状況になることやら、この先が思いやられます。

せめて、昼間がもう少し涼しければいいのですが。

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