アルプスを目指して

今日は鉄道を乗り継いで,山岳地方まで行ってきました.どれだけの人が知っているか分かりませんが,立ち寄った都市の名前は,ベルン,インターラーケン,グリンデルヴァルトといった感じです.さらに行くと,かの有名なユングフラウなのですが,今日はそこまで行かず,グリンデルヴァルト止まりでした.

そして,行きの電車の中でデジカメを紛失するという致命的な行為を犯し,全く写真が残っておりません.ついに本当にやっちゃいました.しくしく.とてもいい景色がいっぱいあったのに,全く残っておりません.まあ,仕方ない.

ちなみに,ローザンヌとベルンの間にフライブルグという駅があるのですが,ここがフランス語圏とドイツ語圏の境界になっていて,車内アナウンスはこの駅を境にフランス語→ドイツ語→英語のアナウンス順からドイツ語→フランス語→英語に変わります.細かい気配りがすばらしい.

フライブルグ(Fribourg)もこれはどちらかというとドイツ語読みで,フランス語読みだとフリボーという感じの発音になります.

ローザンヌ-ベルン間が60分で一旦乗り換え,ベルン-インターラーケン間が60分で一旦乗り換え,インターラーケン-グリンデルヴァルト間が30分という感じで,片道だけでも結構時間がかかります.

インターラーケンから先は,日本で言うところの軽井沢や上高地といった感じで,すぐそばに切り立った山が見えていて,いわゆるハイジの世界みたいに斜面に沿って三角屋根の家があるような草原の斜面が広がっている感じです.それにしても日本人観光客の多いこと.ローザンヌの比ではありません.

グリンデルヴァルトからは,谷の奥の方に氷河が見えます.今日は,さらにロープウェイに乗って氷河が見えるところまで続くハイキングコースにも行ってみました.片道1時間ちょっとで着くのですが,路面,斜面が明らかに登山するのと同条件なため,ジーンズにスニーカーという軽装では太刀打ちできず,また将来出直すことにして,途中で引き返して帰ってきました.

ちゃんと足首を支えることのできる登山靴でないと,路面をとらえることができなくて危険ですし,下りは足がガクガクになってしまいます.

さすがに街中には沢山登山グッズが売っていて,価格もお手頃です.気持ちよくハイキングを楽しむためにも,せめて靴だけでも装備はきちんとしていこうと思いました.

あと,ローザンヌからアルプス日帰りは結構きついです.せめて8時台にローザンヌから電車に乗るぐらいにしないと,行程が慌ただしくなってしまいます.今日は10時台の電車で出発したので,山で過ごすには時間が短すぎました.

でもまあ,街歩きをし,ロープウェイで展望台に上るだけでも美しい自然を体験することができます.

で,帰りは,少し時間が余ったのでベルンで寄り道して帰ってきました.ベルンからは,ジュネーブ行きの特急が30分おきぐらいに走っているので,結構夜遅くまでいても問題なく帰ってこれるのです.

今日は,21時30分ぐらいまで野外コンサートを聞いて帰ってきました.ベルンシンフォニーオーケストラというのがあるそうで,今日はハリウッド映画のサントラ特集みたいな感じのプログラムで2時間ほどやっていました.

まさかヨーロッパでジョン・ウイリアムズのサントラを聞くとは思っていませんでしたが,スイスならありなのかな.オーストリア,ザルツブルクとかではあまりやらなさそうなプログラムです.

インディージョーンズのテーマがものすごくアルプスの風景にマッチした音楽っぽく聞こえてきたのが印象的でした.

鉄道運賃が高いと以前書きましたが,まあ,高いだけのことはあります.ベルンから2駅でローザンヌに着くし,駅間は30分以上止まることはありません.で,乗客はまばらで電車はガラガラ.車両は質剛健な作りでシートも立派,各席にゴミ箱が付いているし,どれだけの人手をかけて回収するんでしょう.窓は2重ガラスで静音性も抜群.大都市間の特急はダブルデッカーですし,主要な特急には大体ビュッフェがついています.要するに,CFFに乗る=JR特急or新幹線に乗るってことなんですね.だから高い.

今日は往復で300kmぐらい移動しました.

山歩きもしたので,足が疲れました.

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