久々に英語ネタ

渡航して以来ずっと思っていることなのですが,自分の英語のヒアリング能力の至らなさに愕然としてしまいます.

それが如実に表れるのが,ランチの時です.カフェテリアで食事をするので,周りにも沢山人がいて,ワイワイと騒いでいる喧噪の中にいることになるのですが,この状況で,極端にみんなが何を言っているかが聞き取れなくなるのです.

隣同士で面と向かって話す分には分かるのですが,遠くでボソボソと話している声が極端に聞き取りにくくなります.そんな状況でも,近くに座っている他の人は普通に会話しているので,通常ならば聞こえるということなんだろうと思います.

何が起こっているのか,要するに,雑音の中から英語の音を聞き分ける能力に欠けているということなんです.喧噪の中で聞きたい相手の声を聞き分けられる現象をカクテルパーティー効果とか言いますが,僕の聴覚が日本語の音に最適化されちゃっているということなのです.しかしこればかりは,年齢とともに適応能力に限界が出てくるのは抗しがたい事実で,愕然とするわけです.

さらに問題をややこしくしていることに,みんなの発音にはヨーロッパ各国の母国語由来のなまりがあって,全然BBCやCNNで聞こえてくる音じゃないということ,さらに,教科書,TOEICやTOEFLなどの教材にに載っているような完結した文章でしゃべっている訳じゃないということ,などの問題があります.

まあ,前から分かっていたことですが,実際の生活環境に入ってしまうと,TOEICだのTOEFLだのの点数はあまり目安にはならないのです.ビジネスとかの場面では別かもしれませんが...試験会場の外がうるさくてTOEICの点数が伸びなかった,などと苦言を呈している人をたまに見かけますが,環境音が原因でつく点数差など,どんぐりの背比べでしかないと思うので,細かい点数差を気にすることにはあまり意味がないと思います.

ポッドキャストとかのコンテンツを聞くならば,あえて音量を小さくして環境の雑音の中に紛れるようにして聞いたり,二つ以上のの英語コンテンツを同時に流して聞き分けたりするトレーニングをしなきゃいけないかもしれません.

あとは,文章のヴァリエーションが頭の中に入っているかも,かなり大きい要素です.どんな文章が発話されるかのパターンがあらかじめ頭の中に入っていると,多少発音が変化したり,文章の断片しか聞こえてこなくても予測モデルを使って適切な文章とマッチングさせて理解することができるのです.

しかし,日常会話というのは,必ずしも教科書で学ぶような表現が使われているわけではなく,かなり単語が省略されたりします.そのため,正式な表現とか完結した文章でしか話したり聞いたりしたことがないと,予測モデルがないために,完全マッチングをしないと何を言っているのかがわかりにくくなってしまうのです.(さらに極端なときには,完全な音を聞いても意味ある文章として聞けなかったりします.)

だから,喧噪の中では極端に聞き取りにくくなる.

う~ん,帰国までには少しはマシになるのかな...

実践あるのみって感じもします.

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