しみじみカレー

今日は,日本から持ってきた貴重な固形ルーを使ってカレーを作ることにしました.野菜も肉もクオリティの高いものが買えるのはいいのですが,いかんせん日本製のような便利なカレールーが売ってないんですよね.この固形カレーは本当に素晴らしい発明だと思います.

さて,カレーといえば大雑把に言って,野菜と肉を炒めてアクを取って,ルーを入れて煮込むだけのお手軽メニュー.一回作ってしまえばしばらく楽しめるし,だんだんと煮込んで美味しくなっていくのが嬉しく,お気に入り料理のひとつです.

で,今回カレーを作ってみて思ったこと.

スイスの野菜はワイルドです.例えばタマネギ切っていて,目がしみるというのは誰でも知っている現象ですが,僕の場合,日本でタマネギを切っていてもそんなに目にしみないなぁと思っていました.眼鏡をかけているからだろうかと思っていたのですが,どうやら違うようです.

スイスのネギ系は非常に目にしみます.タマネギの茶色の皮を剥いているだけで,作業の続行が不可能になるぐらいしみるのです.今回はカレーだったので一口大に切るだけでしたが,みじん切りにした日には大変なことになりそうです.

ちなみに,普通の細長いネギもかなりしみます.例えば,みじん切りにしてラーメンに入れると,ラーメンを食べようとしてどんぶりに顔を近づけると涙が止まらなくなります.最初は驚きました.そして,こっちのネギはやたらと葉っぱの割合が多く,日本みたいに白い部分がほとんどありません.僕は葉っぱより白い部分の方が好きなので,残念です.

なんというか,全ての植物が原種に近いんだと思います.日本のタマネギも以前はもっとしみたように感じますが,気づかない間に品種改良が進んでいたんだろうと思います.煮込んでもアクがほとんど出なかったりするし.ここでは,レタスなんかも日本のように食感の良いレタスはほとんどなくて,どれも歯ごたえのある成長しきったような葉っぱばかりです.

というわけで,スイスの野菜および果物は,どれも自然の味がします.特に,トマトは絶対にヨーロッパの方が美味しいと断言できます.日本のトマトは水っぽくて,なぜか香りがあまりしないのです.

というわけで,今日のカレーは普通のカレーのはずなのに,久々に感動の味でした.

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