今日は、世界中でニュースになった、ミナレット建設禁止に関する国民投票で、最終的に禁止に賛成多数となった話題でもちきりでした。
この結論に従えば、国の憲法でミナレットの建設禁止!と明記してしまうことになるのですから、相当ピンポイント(例えば、日本の神社の鳥居を建てるのは問題ない)だし、イスラム教排斥の意思の表れととられても仕方がありません。
こんなにあからさまに差別的な条項を憲法に盛り込んでしまっていいのでしょうか。アメリカとかがこんな決定をしたら、すぐにテロの標的になってしまうような気がしますが、スイスは大丈夫?
今回の出来事は、移民の流入を好まない保守的なスイスらしい結論だと感じました。滞在許可もなかなか発行しないし。。。
それにしても、国民投票によって国会での議論を動かすことが出来るというのはすごい制度ですね。スイスでは年4回も何らかの議題をテーマに国民投票をやっているらしいです。
政府は基本的には、国民投票の結果を重視し、粛々と手続きを進めることしかしないそうです。
日本で憲法改正なんて言ったら、それこそ国をあげての大騒動となりそうですが、スイスの場合は雰囲気が違いますね。国民投票が日常的に実施されている点が大きいのかもしれません。