Espresso

最近、昼食後以外に研究室内でもNespressoを使ってエスプレッソを飲む機会が増えてきました。完全にカフェイン中毒の様相を呈してきているのですが、家でもNescafeでは満足いかなくなり、試しにエスプレッソメーカーを買ってみました。

8角形のアルミポットみたいなやつ、日本でもよく売っていると思います。3カップ分の大きさで30CHF(2700YEN)。高い買い物ではないので、ものは試しというわけで。Nespressoに比べればランニングコストも安いですし。

ちなみに、大は小を兼ねませんのでご注意を。きちんと入れる人数分の物を買わないと、毎回入れすぎになります。

BIALETTI モカエキスプレス 2カップ
BIALETTI モカエキスプレス 2カップ

使ってみての実感としては、まあ、美味しいエスプレッソが入れられるという点でよいことはよいのですが、Nespressoと比較してしまうと難点があります。ヨーロッパで長い間愛用されてきただけの良さはあるのですが、あえて言えばの話です。

・粉を入れるのがめんどくさい

このポット、ねじ式になっている中間部分にコーヒーを入れるスペースがあるのですが、その容器が結構小さく、スプーンで粉をすくって入れようとすると、周りにこぼれます。これ、慎重さを求められかなり面倒です。理科の実験しているみたい。

・洗うのがめんどくさい

このポット、下半分でお湯を沸かし、その蒸気を上半分に向けて上昇させる過程でコーヒーを抽出するという仕掛けなので、中間部分にフィルターを兼ねた部品がいくつかあります。また、中は細長い部分があったり、形状がかなり複雑なので、分解してきれいに洗うのは困難です。

・スペアパーツが必要

ポット本体はほぼ永久に使えると思いますが、ゴムパッキンやフィルターは消耗品としてスペアパーツが売っているぐらいなので、長期間使おうと思えばパーツ交換が必須です。高い部品ではないのですが、どこでも売っているわけでもなさそうなので困ります。

・時間がかかる

水の容量は多くないし、蒸気で一気に抽出するので、熱さえ与えればあっという間に抽出は終わるのですが(だからこそのエ(ク)スプレッソ)、なにぶん今の住まいのキッチンは電熱式鉄板コンロなので、熱くなるまでのんびりと待ってなければいけません。それに作ったら作ったで、今度は本体が熱くて触れないので、洗うために分解するにはしばらく待たねばなりません。(ゆっくり飲んでから洗えって?)

というわけで、印象としてはランニングコストの分を考慮しても、Nespressoに軍配が上がるかなぁと。LausanneのCoop cityでもNespressoは売り場の一角を占有していて、試飲もでき、専門の販売員も3人はいるという、かなりの販売攻勢を仕掛けているのですが、いわゆる消耗品ビジネスで結構利益率が大きいのでしょう。

まあ、それに見合う利便性を兼ね備えているわけで、忙しい毎朝にエスプレッソを楽しみたいと思えば、素直にNespressoを選択するべきと思います。これだけブームになるぐらいですから、それなりの理由があるわけです。

ちなみに、抽出マシンもカプセルも今の為替で換算すると日本の半額ぐらいで購入できます。しかし日本に持って帰ってもコンセント形状も電源電圧も違うので、購入してもなぁ、と思うわけです。

洗うのとかに関しては、慣れの問題じゃないかとも思いますが。。。

追記:

ちなみに、僕が今回買ったこのMoka Expressというのは、厳密にはもっと高い圧力をかけて抽出するエスプレッソとは違うもののようです。確かに濃く抽出は出来るのですが、crema(細かい泡)が出にくいです。このメーカーBialetti社からは、さらに圧力をかけて抽出する版のBrikkaシリーズというのが発売されています。

あと、金属表面のコーヒーの油膜を保ち、抽出したコーヒーが金属と直接触れるのを防ぐために、内部は洗剤で洗わないんだそうです。なるほど、言われてみれば納得。完全に綺麗にする必要がないんだ。

しかし調べ始めるときりがない。コーヒーもなかなか奥の深いフィールドです。

カテゴリー: インテリア, 料理, パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*