F1は斜陽ですね

時差がなくてらくちんなので、ネットTVでF1のモナコグランプリを観ていました。

まず気づいたのが、観客に空席が目立つこと。モータースポーツの本場ヨーロッパで、さらに伝統のモナコグランプリでこれなんですから、F1人気の陰りは凄まじいものがあるなと思いました。

日本では、ホンダやトヨタの撤退、数年前の富士スピードウェイでの運営の失敗、鈴鹿での自由席廃止などが観客動員数減少に拍車をかけたとも言われますが、まあ、本質的な原因は、日本に限ったことではなく、経済状況の悪化で高額のチケットを買ってまでF1を観に行く人がいなくなったってことだと思います。

それに、この環境技術優先の時代にあって、化石燃料をバンバン燃やし、爆音を立てて走る車のレースというのは、若干時代遅れなのかなという気もします。

そして、モナコグランプリは環境技術云々と関係なく、レースそのものが時代に即さなくなっているのではという気もします。あの狭い市街地コースに背の高いフェンスを張り巡らせ、道の狭さにそぐわないモンスターマシンを走らせ、フェンスに接触しようものなら即クラッシュするような危険なレースをすることそのものが、観客の求めるレースに対してアンバランスな気がします。

他の大きなサーキットを使うレースはそのままでいいので、少なくともモナコグランプリに関しては、もう少し平和なレースにすればいいのにと思います。ドライバーの技量を優先して、メカの技術によるスピードを競うべきではないと思うのです。つまり、モナコグランプリでは、あえてレギュレーションの非常に厳しい車に乗り換え、最高スピードを抑えるということです。

今年のモナコグランプリは、クラッシュが続発してセーフティーカーが一定間隔で入るレースになりました。最終的にはマシントラブルも含め、24台中9台の車がリタイアしました。どうみてもドライバーの技量を超えたレースをコースとマシンが要求しているように感じます。

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