top kill

日本の新聞サイトでは、あまり取り上げられませんが、アメリカのメキシコ湾で今も続いているBPの油井からの原油流出、大きな問題のように思います。

CNNのサイトで、井戸を閉じるための作業の様子がライブ中継されていますが、これを見る限り、非常に限られた作業しかできていないのではと思います。1500メートルもの深さの海底での作業とあって、ロボットアームによる作業の様子が映し出されていますが、中継されているのは、全く意味をなさない作業の様子ばかりです。

こんな調子で本当に流出を止められるのでしょうか。top killと呼ばれる作戦も、2日目に入り、たぶん失敗したんじゃないかなと思います。だいたい、原油がもれているパイプに泥水を流し込んで流出速度を弱め、さらにコンクリートを流し込んで原油の流出を止めようという発想からしてセンスが悪いです。

本来正常に作動するべき安全装置の故障とあって、代替策として出てくるのはどれも対処療法のようなものばかり、安全の要となる技術には何重もの対策を講じておくべきですが、今回はうまくいかなかったようです。自動的に作動するバルブだけではなく、マニュアルで閉めるためのバルブも念のためにつけておけば、何とかなったでしょうに。

この事故のせいでBPはかなりの損失を被るでしょう。海底に石油採掘のための施設を設置することはできても、事故が起きたときに対処ができないとは、石油会社とはかなり危険なことを日々繰り返しているのだなと思います。

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