iPhone4

ついに発表されました。WWDCの様子をネットで見ていたのですが、スティーブのプレゼンはいつ見ても上手です。観衆の気持ちを引きつけるツボを押さえています。この手法は、研究発表にも生かせるかもしれません。もちろん、スライドのデザインが非常に上手なことが何よりも優れている点で、これはウェブデザインと同じで、その人のセンスによってしか実現し得ないものなので、そうそう真似しようと思ってもできるものではないと思いますが。伝えたいメッセージを絞り込んで、クリアに伝えるという点は、学ぶべきものと思います。

それにしても、先日iPadが発表されたばかりだというのに、こんな立て続けに魅力的なガジェットを紹介されては、貯金が減っていくばかりです。アップルを儲けさせるのも何なので、あまり買いたくないのですが、実用的なら買ってみるべきかなとも思います。

日本では今回もまたソフトバンクから発売になるのでしょうね。

個人的にはソフトバンクはあまり好きではありません。商売の仕方がせこいと思うからです。本当に儲けを出せる人というのは、お人好しではあり得ないのかもしれませんが、ソフトバンクは何となく顧客を食い物にしている感じをいつも受けます。

料金体系を複雑にして、月々の負担額が小さくなるかのように見せかけ、一見ユーザの利益を優先しているかのように宣伝しているけど、実は複雑なからくりでしっかりもとを取っているというのが一番の例です。その他にも、既存の仕組みを破壊することで経営を拡大しているだけで、ソフトバンク自身は実は何も生み出していない点も、嫌いな点です。NTTが無くなったとき、ソフトバンクは本当に自分達で価値を創造したり、innovativeな経営をすることができるのでしょうか。それに、現在の携帯契約者の増加はアップルとのコネでiPhoneやiPadを独占販売できているからであって、何かソフトバンクがすばらしい発明をしたわけではありません。

まあ、iPhoneも実際には他社の技術の寄せ集めで、アップル独自と言えるのはデザインとソフトウェアの部分ぐらいなのではないかと思います。でも、アップルの本質は、その統一感を持ったコーディネートの上手さとセンスにあると思います。現に、同じ技術レベルを持っていても他社はアップルの後追いしかできないのですから、そのセンスの卓越性は驚異的なものと思います。

人件費の安い国の企業との価格競争がシビアで、日本企業が不利だと言われますが、アップルは同じ世界環境の中でも独自の手法で価値を創造し、利益を上げているのです。世界不況、人件費云々などというへりくつは、厳しい経営環境の理由にならないと思います。

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