How are you?

恐らく中学生の時に、まず初めに習う英語のフレーズだと思います。さすがに初めに習うだけあって、基本中の基本のフレーズなんですね。毎日必ず使います。

でも、僕はこの挨拶が日本で英会話学校に行っているときから苦手でした。毎回毎回、I’m fine thank you. And you?を繰り返すのも変ですし、もう少し気の利いたフレーズでも探すか、という気持ちになるのです。それで、今日の自分の気分はどんななんだろう、あれは昨日言ったしな、なんて内省してみたりして、たかが挨拶のために色々と考えてしまうのです。

日本の英会話学校のインストラクターに言わせれば、そんな真面目な答えは普通は期待していないし、例え話したとしても、あまり聞いてないよ、と言うので、まあ、要するに挨拶なんだなと思うようにして、あまり考えないようにはしていますが。

時々変に思うのは、こっちの人は、明らかに研究で色々悩んでいたり、体調が悪そうなのに、がんばってfineとか、not badとか、やたらと元気な雰囲気を出そうとすることです。基本的に、あまり沈んだムードが好きではないようなので、実はさぁ・・・、なんて朝からお悩み相談会をするわけにはいかず、空元気でも出して雰囲気を盛り上げよう!という、芸人魂みたいなものがあるのかもしれません。

そんなわけで、僕に言わせれば、そっとしておいてよ、と思うときもたまにあるのですが、特に、社交的でコミュニケーション好きなアメリカ人は、どよ~んとした雰囲気もお構いなしに、ズカズカと挨拶攻撃で切り込んできます。そんなナイスガイに、「どよ~んが伝染るんです」するのも失礼な気がして、内心「君はいつも自信に満ちあふれていていいね」と思いつつ、こっちも空元気で応酬する羽目になります。

逆に、真剣にお悩み相談を始めたら、世界の警察を標榜するアメリカ人は、世界平和が脅かされる緊急事態とばかりに、深く状況説明を求めてくるので、ただの挨拶のつもりが長い議論になってしまうという事情もあります。

まあ、空元気を出したら出したで、実際少し元気になることもあるので、悪くはないのですけれど。

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