期待していいですか?

なんか、どちらも筋の悪いものができあがりそうな雰囲気がしてなりません。

「Windows 7」スレートは年内に登場予定とMSのバルマーCEO

NTTドコモ、iモードメールも利用できるスマートフォン向け「spモード」を開発

まずはMSの提案に関して。少し前に書きましたが、Windows7ベースで開発するということは、いわゆるWindowsインターフェースの呪縛に引きずられることを意味するわけで、OSをタッチパネルインターフェース向けに最適化しているiPadやiPhoneとは勝負にならないと思います。スレートという新しいネーミングを提案していますが、どう考えても、いわゆるタブレットPCの看板の掛け替えになっておしまいではないかという気がしてなりません。やっとWindows7がまともにリリースできたばかりだというのに、こんな短時間でスレートに載せ替えて売り出そうなんて虫が良すぎます。付け焼き刃的な対策で、iPadに対抗できるわけがありません。指はマウスポインタじゃないのです。

容易に想像されるのは、短いバッテリ駆動時間、反応の悪いUI、過剰に機能を盛り込んだアプリケーション、というイメージです。最近東芝が発表したlibretto W100(YouTube)を1画面にした様子をイメージすれば、分かりやすいと思います。(しかし、こんなひどいマシンを発表して、日本企業はどうかしちゃったんじゃないかと不安になります。。。)

一方、ドコモですが、新しく開発した「spモード」とやら、公表されている情報を見ただけでも、imode.netの悪夢の再来かという気がしてしまいます。使用機種限定、専用ソフト経由のメールの送受信。。。ありえません。同じ会社が最近将来のSIMロック完全解除宣言をしたとはとても考えられない提案です。結局、会社のフィロソフィーは何も変化していないということなのでしょう。

SIMロック解除=任意のスマートフォンが使えることを想定しているはずです。契約キャリアがドコモなら、imodeメールを送受信することに関して、別に機種限定にする必要はないのではないかと思うのですが。。。専用ソフトを経由することで、通信プロトコルに色々と小細工をしたい気持ちは分かりますが、メーラソフトはUIが命だというのに、imode.netのWebメールのUIを知る身としては、ドコモ製のソフトに限定されるのは気が重くなります。

2社とも、本当に過去の反省に立って、新しいサービスの提案をしているのでしょうか。問題の本質を理解しているならば、こんな筋の悪い提案はしないはずだと思うのですが。

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