先週の土曜日に、アマチュア無線1級の試験を晴海まで行って受験してきました。この日はオーケストラの練習の日だったので、「オーケストラの練習は休みたくないんだけどなぁ」と思いつつ、「年3回しかない試験だから許して」と思いつつ行ってきました。
思えば、会社の公式な1週間の夏休みを有効活用すべく3級を受験したのが今年の8月のことでした。それ以来、なぜか無線熱が高くなってしまい、ついでなら最上級の試験まで受けてしまおうということで、週末や通勤時間を使って細々と勉強をしてきたのでした。週末ぐらいしかまともには勉強していませんでしたが、3ヶ月ちょっともあればそれなりの時間はとれるわけで、過去問の問題集は3回ほどは一通り解いたと思います。でも、やっぱりまとまった休みが取れた方が良いに越したことはありません。対策期間が長くてもそれなりに中だるみしてしまうので、短期集中決戦の方がやりやすいです。
で、勉強した方法は、下記の2冊の本でひたすら知識を詰め込むという方法でした。アマチュア無線の試験は過去問からほとんど繰り返し同じような問題が出題されるので、一番良い対策は過去問を出来るだけ沢山繰り返すということなのです。
第1級ハム国家試験問題集 野口 幸雄 (著) CQ出版
第1級・第2級アマチュア無線技士国家試験用 解説・無線工学 野口 幸雄 (著) CQ出版
個人的には1級アマチュア無線の試験を受験するなら、実質この2冊ぐらいしか有用な問題集、参考書はないのではないかと思います。しかし、苦言を呈するならば、この2冊は本当に誤植が多いです。でも使える参考書なので、我慢して使うしかありません。
3級で学んだ知識もそれなりに使えましたが、もう既に忘れていることも多かったり、より内容が詳細になっている項目も多かったので、最初問題集を見たときには唖然としましたが、ここでめげずに、解説の参考書を読んだり、繰り返し問題を解いているうちに何とかなってきます。で、最後の追い込みは、ひたすらに間違った問題だけリストアップして繰り返し頭にたたき込むという方法です。この方法は3級の時に確立した自分なりの対策で、付箋紙と問題集、蛍光ペンだけあれば簡単に実行できて、自分にとってはかなり有効な方法です。
今回からモールス通信の実技がなくなったのは、本当に大きな変化で、これが自分が今回試験を受けようと思った大きなきっかけでした。法規の試験の中でモールス通信の知識は問われますが、内容は3級の時と実質的に同じで、1級向けに特別な対策が要らないぐらいに簡単でした。
で、本番の試験の方はというと、法規と無線工学の2科目でそれぞれ2時間30分ずつ試験時間があります。で70%正解すれば合格というものです。70%という合格ラインは、今考えるとかなり甘いと思います。真面目に勉強すれば誰でも合格するラインだと思います。マークシート形式で、過去問から同じ問題がほとんど出ることを考えればもっとハードル高くても良いんじゃないかと思ったりしますが、まあアマチュアの趣味の資格ですから、人をふるい落とすことが目的ではないのでしょう。
試験時間も問題数の割に、異様に長いのが特徴で、TOEICのような時間に追われる試験のイメージが強い自分にとっては、この試験時間の設定の意味がわかりませんでした。周囲の雰囲気でも、30分ぐらいでみんな一通り問題は解き終わって、退出が可能になる時間まで、ひたすら見直しを繰り返していたように感じます。
で、試験結果ですが、まだ葉書は来ていないので、何とも言えません。が、自己採点では十分に合格ラインだったので、マークがずれていたとか相当なマークミスがない限りは合格したのではないかと思っています。
で、いよいよ冬休みも近づいてきたということで、さらに2月に無線の試験を受けることにしました。今度は航空無線通信士という資格で、これはもはやアマチュアの資格ではなくて、一応プロの資格で、パイロットになる人などが必ず持たなければならない資格です。
試験科目としては、法規と無線工学のほかに英語のペーパー試験と英語の実技試験があるのですが、まあ、問題なさそうというレベルです。幸いにして無線工学の多くはアマチュア無線の知識が使い回せることも多く、そのほかの内容も個人的にフライトシミュレータとかで遊んだときの知識がそこそこあるし、より深く知りたいと思っていた知識なので、何とかなりそうというのが楽観的な見積もりです。別に試験に落ちたからと言って痛いわけでもないし(受験料は1万円ぐらいかかりますが。。。)やってみるに越したことはありません。
で、試験は年2回2月と8月にあるのですが、冬休みで短期集中決戦をかけるために2月の試験を受験することにしました。申し込みの締め切りが明後日なので、もう少し気づくのが遅かったら8月まで待たねばならないところ、ギリギリで気づいて良かったです。
さて、結果はどうなることやら。1アマの試験と比較すると、たちの悪い計算問題はほとんど出題されないようなので、少しは気が楽なのですが。。。