久々に楽器に触れる

前回のソニーフィルの演奏会以来,あまり楽器に触っていなかったのですが,今週末は3連休でもあったので,久々にヴァイオリンの練習をしました.

面白いのは,最近は楽器をしばらく弾かなかったからといって,必ずしも演奏が下手にならないということです.むしろ,同じ曲が昔よりも上手に演奏できるようになっていたりします.なんといいますか,しばらく時間をおくと,頭の中が整理されて,昔はモヤモヤとしか演奏できなかったところがクリアーに演奏できるようになっているのです.

演奏会に向けて毎週のように練習があるときなどは特に,限られた時間を見つけて,時間に追われるように練習しているため,頭の中を整理する暇もなく,自分に追い打ちをかけるように練習している雰囲気になります.そうすると,本来は腰を落ち着けて考えれば簡単に演奏できそうなところも,頭がこんがらがった状態のままで,ただ繰り返し演奏しているだけなので,いくら練習してもうまく演奏できない状態になっているのです.

ところが,しばらく時間を置くと,なぜか簡単に演奏できるようになっています.なんで昔はあんなに無理やり演奏しようとしていたんだろうと思うぐらい,簡単に見えてきます.というのは,うまく弾けないところだけがはっきりと見え,かつ,何を改善すればいいのかがピンポイントで分かるので,1回1回の練習の効果が非常に高くなり,ちょっと手を動かすだけで,すぐに演奏できるようになるからです.というわけで,最終的な仕上げのような練習になり,全体的な完成度も非常に高くなります.

したがって,最近は,あまり練習し過ぎて効率が上がってないなと思ったら,わざとしばらく時間を置くようにしています.こうすると,楽器を演奏することそのものに対するモチベーションも高まってきたりします.

プロの演奏家ではこんな事ありえないかもしれませんが,アマチュアならではのペースの作り方だと自分は思っています.

カテゴリー: 音楽 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*