3月末の卒業式

3月末と週末が重なっていることもあり、3月末で会社を卒業される方が結構いることを知りました。

しかし、どうも全般的に卒業する人達の平均年齢が若いなと感じます。明らかに定年でとか、戦力外でとかっていう理由とは違う雰囲気の人が、ほぼ自発的にバラバラと抜けていっているように見えます。

会社の将来への見通しと、自分が定年まで勤め上げるまでの年数を天秤にかけた末の結論かもしれないし、経営方針の変化で単に自分のやりたいことができなくなったとかの理由かもしれませんが、辞めるべき人の順番が違うよなって感じる人の動きに見えました。

2012年度中に1万人なんて時限付きで目標立てるから、こんなことになっちゃうのでしょうか。つじつまが合えばトップマネジメントは満足かもしれませんが、抜けるべき人材が会社にぶら下がり、自分の腕で生きる力の残っている人が抜けるなんて状況を続けていたら、ほんとマズイと思います。会社は戦力外人間の介護施設ではないはずです。

自分で締め切りを作って目標を立てて、約束を守れたら何か偉く見えるからこうしているのかもしれませんが、リストラは数字じゃなくて中身が重要なのではないでしょうか。これって、トップマネジメントにも悪名高き成果主義の考え方が浸透しきっていることの表れのように感じます。自画自賛の成果主義、ほんとアホらしい制度だと思います。

資産をどんどん売却して、退職金を加算して高給取りの社員を追い出して、なんてことを繰り返していたら、中高年世代が高度成長期の資産を全て吸い出して退職しきった後の会社は、今とはだいぶ異なった雰囲気になっているように感じます。

まあ、戦後復興の時代に戻って、誰もが自分の腕で商売をして明日の金を稼ぐぐらいの気概があった方が、過去の資産を食いつぶして生き延びるより、よっぽど健全な組織になれるように感じます。身の丈の自分の姿を知ることこそ、次のスタートへのきっかけだと思います。

会社員として組織に飼い慣らされ、社会ではとても独立して生きられないような弱い人間になってしまうぐらいなら、収入が減ってでも「生きる力」を磨いた方が、きっと幸せに一生を全うできると私は信じています。

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